世界のミュージシャン 1910s

アメリカ合衆国ニューヨーク市出身のフォーク歌手。ピーター・ポール&マリーのカバーで有名な「If I Had a Hammer」（天使のハンマー）の作者。ハーバード大学在学中、政治活動とフォーク音楽にのめり込み中退。民俗音楽研究家アラン・ローマックスの助手として、アメリカ議会図書館で働き、1940年頃からフォーク歌手としてレッドベリー、ウディ・ガスリーらとラジオ番組にレギュラー出演した。1950年代はじめにウィーバーズを結成し、絶頂にあった1953年に突然休止。1960年代のフォーク・リバイバルで再登場し、国際的な軍縮や公民権運動を推進した。早くからボブ・ディランを評価したが、ディランが1965年にエレクトリック・サウンドを演奏し、歌詞が聞き取れないということで激怒した。▶ YouTube
父は民族音楽学の先駆者チャールズ・シーガー。
グラミー受賞 3回・ノミネート 15回

アメリカの偉大なジャズ・ピアニスト、歌手。元々はジャズ・ピアニストだが、壮大で気品に満ちた圧倒的な歌唱力でチャップリンの「Smile」(1954)「Unforgettable」「The Christmas Song」(1946) などが大ヒット。絶大な人気を博し、レイ・チャールズやサム・クックなど後世の世界的なシンガーたちに多大な影響を与えた。
グラミー受賞 1回・ノミネート 7回

幼少期・無名時代

• アラバマ州モンゴメリー出身。父は牧師、母は教会のオルガン奏者。
• 12歳でゴスペル、クラシック、ジャズなど様々な音楽のレッスンを開始。特にジャズの明るいメロディーがお気に入りになった。
• 両親に内緒で安酒場の階段に座って、ルイ・アームストロング、アール・ハインズ、ジミー・ヌーンといったレジェンドの演奏に聴き入った。
• バンド対決で憧れのアール・ハインズに勝利。瞬く間に噂が広まり、高校を中退し音楽に専念。兄のバンド「エディ・コールズ・スウィングスターズ」とツアーに出た。

1930s

ロサンゼルスのジャズ界で最高のピアニストの一人となった。ある晩、酔っ払い客に歌を要求され、ベルベットのような歌声で「Sweet Lorraine」を歌い観客を驚かせた。次から次へとリクエストが続き、ナットはいつの間にかリードシンガーになっていた。

• 1937年　18歳のとき10歳年上のダンサー、ナディーン・ロビンソン (Nadine Robinson) と結婚。「I Can't See For Lookin」「Jumpin At Capitol」「Easy Listenin Blues」などで彼女がクレジットされた。1948年に離婚。
• 1937年　キング・コール・スウィングスターズ (King Cole Swingsters) 結成　ナット・キング・コール (P) オスカー・ムーア (G) ウェズリー・プリンス (B)
• 1937年　英国の童謡『オールド・キング・コール』にちなんでキング・コール・トリオ (The King Cole Trio) に改名。ビリー・ホリデイの伴奏を務めたりしながら大人気を博し、1940年代にキャピトル・レコードで最も売れたグループ、唯一の黒人アーティストとなった。数回のメンバーチェンジを経て1951年に解散。

1940s

「For Sentimental Reasons」などのポップ志向の曲が大人気を博した一方、ジャズ・ミュージシャンからは商業音楽の利益追求者と批判されるようになった。マリア・ホーキンスと結婚し、ハンコック・パークに新居を構えたが、愛犬が毒殺されたり窓に銃弾が向けられるなど、クー・クラックス・クランや白人住民の脅迫を受けた。

• 1940年　「Sweet Lorraine」(Capitol) 初のヒット
• 1944年　ノーマン・グランツがプロデュースしたジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック (JATP = Jazz At The Philharmonic) の最初の専属ピアニストに就任。
• 1946年　15分間のNBCラジオ番組『King Cole Trio Time』開始。黒人ミュージシャンがスポンサーとなった初の番組でした。
• 1946年　「(Get Your Kicks on) Route 66」(Capitol) 全米11位・Race 3位
• 1946年　「For Sentimental Reasons」(Capitol) 全米1位
• 1948年　「Nature Boy」(Capitol) 全米1位・15週間チャートイン
• 1948年　3月28日　ジャズ歌手マリア・ホーキンス（1922年8月1日–2012年7月10日 89歳）と結婚。生涯の伴侶となり5人の子供を授かった。

1950s

有名になってもナットは差別を受け続けた。「白人に魂を売った」というレッテルを貼られ、1956年には故郷アラバマ州バーミンガムで白人を観客にした公演で、数人の男から襲撃を受けた。

• 1950年　2月6日　娘の歌手ナタリー・コール誕生。2015年12月31日（65歳）他界
• 1950年　「Mona Lisa」5週間全米1位
• 1951年　9月　キング・コール・トリオ解散。
• 1951年　10月　「Unforgettable」(Capitol) 全米14位　Pd: Lee Gillette　録音：8月
• 1956年　キューバのトロピカーナ・クラブでの公演が大成功したが、ホテル「ナショナル・デ・キューバ」はナットが黒人ということで宿泊を拒否。
• 1956年　「The Nat King Cole Show」放送開始。黒人が司会を務める初のテレビ番組となった。ハリー・ベラフォンテ、トニー・ベネット、メル・トーメ、エラ・フィッツジェラルド、アーサー・キット、ペギー・リーなどが出演。

1960s

キャリアの絶頂期を迎え、世界で最も高給取りの歌手となった。ヘビースモーカーとして知られ、14歳から続いた喫煙はナットの体を蝕んだ。

• 1961年　初来日。TBSのスタジオで収録され、5月14日『ナット・キング・コール・ショー』としてTBSで放送。来日は2回。
• 1963年　2月22日　東京・赤坂の高級キャバレー「ニューラテンクォーター」で公演。伴奏は「原信夫とシャープス&フラッツ」。『Live At New Latin Quarter』『Live In Tokyo』に収録。12月に同店で力道山の刺傷事件が起こった。
• 1964年　余命数ヶ月と知り、ラスト・アルバム『LOVE』をレコーディング。ガン末期で寝たきりになると、白人バックダンサーの愛人グニラ・ハットン (Gunilla Hutton) に大金を贈る手配をしたが、最終的にハットンとの関係を終わらせ妻マリアに謝罪した。
• 1965年　アルバム『LOVE』(Capitol) 全米4位
• 1965年　2月15日　カリフォルニア州サンタモニカの病院で肺癌のため45歳で他界。ナットとマリアは前日のバレンタインデーに海へ最後のドライブに出掛けた。

死後

ナットの死後、レコードの売り上げが急上昇し、あっという間に100万枚を突破。さまざまな賞を受賞した。

• 1965年　親友オスカー・ピーターソンがナットへ捧げたアルバム『With Respect to Nat』をリリース。ふたりは声がよく似ていてることで知られている。
• 1990年　グラミー賞「生涯功労賞」受賞
• 1991年　ナタリー・コールが父の声をオーバー・ダビングさせたデュエット曲「Unforgettable... with Love」全米1位を獲得し世界中で大ヒット。第34回グラミー賞3部門受賞。
• 1992年　「Mona Lisa」グラミーの殿堂入り
• 1992年　ソングライターの殿堂から「サミー・カーン生涯功労賞」受賞
• 1997年　ダウンビート・ジャズの殿堂入り
• 2000年　ロックの殿堂入り　プレゼンターはレイ・チャールズが務めた。▶ YouTube
• 2007年　ヒット・パレードの殿堂入り
• 2017年　「The Christmas Song」(1946) 全米38位
• 2020年　R&Bの殿堂入り
• 2017年　「The Christmas Song」(1946) 全米9位

トリビア

• ウェンデル・フィリップス・アカデミー高等学校に通い、ナットを尊敬していたサム・クック (1931–1964, 33) もこの学校に通った。
• 契約上、Aye Guy, Eddie Laguna, Lord Calvert, Nature Boy, Sam Schmaltz, Shorty Nadine, The "King" など様々な別名を使い分けた。

クバン人民共和国 （現ロシア）出身のアメリカの偉大な音楽プロデューサー・ライター。4歳のときアメリカへ移住。コロムビア・レコード、ワーナー・レコードなどさまざまなレーベルの発展に尽力し、ベニー・グッドマン、ルイ・アームストロング、マイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ、ヘレン・メリルらを手掛けた。気に入ったプロジェクトには個人で資金を提供し、ジョン・ケージ、キース・ジャレットのキャリアに貢献。アメリカとソ連の異文化交流を促進するために尽力した。98歳で亡くなるまで膨大な量の仕事をこなした。マリリン・モンロー生前最後の写真を撮影したバート・スターン (Bert Stern, 1929–2013, 83) と映画『真夏の夜のジャズ』 (1960) を監督したアラム・アバキアン (Aram Avakian, 1926–1987, 60) は弟。
グラミー受賞 1回・ノミネート 1回

• イェール大学に在学中、デッカ・レコード・アメリカの共同設立者ジャック・カップはアヴァキアンの執拗な手紙に応え彼を雇用。
• 1940年　『Decca Presents An Album Of Chicago Jazz』プロデュース
• 1940年　CBSは1939年にアメリカン・レコード・コーポレーションを買収しコロムビア・レコードを設立。同社はジョン・ハモンド (1910–1987) に再発シリーズの制作を依頼したが断わられ、代わりに大学3年生のアバキアンを起用され「Hot Jazz Classics」を手掛けた。
• 1944年　イェール大学卒業後、米陸軍に勤務していたがハーバード大学でヨーロッパ言語の特別訓練を受けるためアメリカへ帰還。
• 1948年　現代音楽家のアナヒド・アジェミアンと結婚。
• 1948年　教育分野に進出。ニューヨーク大学で初の学術的なジャズ史を講義。
• 1948年　ウォルター・シャープ、シャルル・ドローネー共著『The New Hot Discography』出版。重要ジャズレコードカタログ
• 1949年　ジョン・ケージとアラン・ホヴァネスのアルバム3枚のプロデュースと資金提供をプライベートで行った。妻アナヒドを通じて現代音楽と交流した。
• 1950年　ベニー・グッドマン『The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert』リリース
• 1954年　ルイ・アームストロング『Louis Armstrong Plays W.C. Handy』プロデュース
• 1955年　ルイ・アームストロング『Mack The Knife』プロデュース
• 1956年　ニューポート・ジャズ・フェスティバルを録音しアルバム制作（1968年まで）。コロムビアはライブ録音する最初の大手レコード会社となった。
• 1957年　マイルス・デイヴィス『Miles Ahead』プロデュース
• 1957年　才能を見出したテオ・マセロ (1925–2008) がコロムビアに入社。後にマイルス・デイヴィス『Bitch's Brew』(1970) を手掛け名プロデューサーとなる。アヴァキアン「マセロがジュリアード音楽院で作曲の経験を積み、最新の技術に遅れずについていく能力があったからこそ、彼はマイルスに私以上のものを提供できた。マイルスもそれを認識していたと思う」
• 1957年　グラミー賞プレゼンター「全米レコーディング芸術科学協会」共同設立。1966–1967年まで会長を務めた。
• 1957年　妻アナヒドとコンサート「Music For Moderns」を3回プロデュース。ジャズミュージシャンと現代作曲家を迎えた当時めずらしい企画。ディミトリ・ミトロプーロス、デューク・エリントン管弦楽団、モダン・ジャズ・カルテット、マヘリア・ジャクソン、チコ・ハミルトン、ヴァージル・トムソン、カルロス・スリナック、ウィリアム・マセロス、ウォルター・トランプラー、オペラバリトンなどが出演。
• 1957年　『Pavel Lisitsian Sings Armenian Songs With Maro Ajemian At The Piano』アメリカとソ連のアーティストを一緒に録音した初の作品
• 1958年　パシフィック・ジャズ・レコードへ移籍。
• 1958年　ワーナー・レコード設立に参画。
• 1958年　ジョン・ケージ 25年回顧コンサート開催。
• 1960年　RCAビクターへ移籍。サックス奏者チャールズ・ロイドのマネージメント・プロデュース。ロイドの若きピアニスト、キース・ジャレットを支援。
• 1962年　ベニー・グッドマンのソ連ツアーを企画・同行。
• 1971年　デューク・エリントン楽団のソ連ツアーを企画し22回公演。
• 1990年　モスクワ国際ジャズフェスティバルでアメリカ人ブランフォード・マルサリス・カルテットが演奏できるよう手配。
• 1990年　ソ連作曲家連合よりレーニン勲章を受章。

See Also

• ジョン・サイモン (1941–)
• ボブ・ジョンストン(1932–2015, 83)
• クライヴ・デイヴィス (1932–)
• トム・ウィルソン (1931–1978, 47)
• テオ・マセロ (1925–2008, 82)
• アーヴィング・タウンゼント (1920–1981, 61)
• ジョン・ハモンド (1910–1987, 1976)

アメリカの歌手。カントリー&ウエスタンとゴスペル、テレビ司会者で成功を収めた。

• 1949年　「The Shotgun Boogie」カントリー14週間1位・25週チャートイン
• 1955年　「Sixteen Tons」カントリー10週間1位・売上200万枚以上
• 1956年　1961年まで人気バラエティ番組「ザ・フォード・ショー」の司会者。名前が同じことからフォード・モーターとフォード・シアターがスポンサーとなった。
• 1957年　ゴスペル・アルバム『 Hymns』277週連続ビルボードチャートイン。同年米国で2番目に売れたレコード。
• 1964年　『Great Gospel Songs』グラミー受賞。
• 1960年　ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム3つ星に選出。
• 1984年　大統領自由勲章を受章。
• 1990年　カントリー・ミュージックの殿堂入り。
• 1994年　ゴスペル音楽の殿堂入り。

イングランドの音楽プロデューサー、作詞家。EMIのA&Rとしてキャリアを開始し、1950–1960年代にかけて活躍した。1980年代にはウエストエンドミュージカルの録音作品も手掛け、グラミー賞、エミー賞、アイヴァー・ノヴェロ賞を3回、英国音楽産業賞を6回受賞。2003年に大英帝国勲章を授与れた。彼の曲はジュディ・ガーランド、フランク・シナトラ、アレサ・フランクリン、セリーヌ・ディオンによってカバーされた。

プロデュース・作詞

• 1960年　マット・モンロー「Portrait Of My Love」全英3位（作詞）
• 1961年　シャーリー・バッシー「Reach For The Stars」全英1位
• 1961年　ペトゥラ・クラーク「Sailor」全英1位（作詞）
• 1964年　ピーター&ゴードン「A World Without Love」全英1位　作詞：レノン・マッカートニー
• 1964年「Forget Domani」（作詞）ゴールデングローブ賞「最優秀オリジナル主題歌賞」受賞。コニー・フランシス 16位・フランク・シナトラ 13位（ともに米国イージーリスニング・チャート）。
• 1972年　ヴィッキー・レアンドロス「Come What May」全英2位（作詞）
• 1983年　フリオ・イグレシアス「Hey!」（英語歌詞）
• 1984年　シャーリー・バッシー『I Am What I Am』全英25位

アメリカ・ロサンゼルス出身のユダヤ人ジャズ・プロデューサー、実業家。ジャズの名門ヴァーヴ・レコードを設立し、ジャズ史上最も成功した興行主。

• ロサンゼルス証券取引所勤務を経て、第二次世界大戦中は「士気課」で兵士の娯楽を担当。
• 人種隔離のないコンサートを企画して世間の注目を集める。当時は白人・黒人で観客席が分けられていた。▶ Link
• 1944年　イリノイ・ジャケー、ナット・キング・コール、レス・ポールらを集め「ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック」(JATP) を開催。1950年代にはカナダやヨーロッパをツアーした。
• 1946年　クレフ・レコード (Clef Records) 設立。ジーン・クルーパ、アート・テイタム、オスカー・ピーターソン、ビリー・ホリデイ、チャーリー・パーカーらを録音。 のちにリプリーズ・レコードでジミ・ヘンドリックス、ヴァン・ヘイレンと契約するモー・オースティンが1950年代中頃に会計監査役としてキャリアをスタート。
• 1953年　ノーグラン・レコード (Norgran Records) 設立。
• 1956年　ヴァーヴ・レコード (Verve Records) 設立。クレフとノーグランはその一部となった。
• 1959年　スイスへ移住。
• 1960年　フランク・シナトラはヴァーヴを買収しようとしたが失敗。最終的にはMGMレコードに310万ドルで売却（2024年現在ユニバーサル・ミュージック・グループ傘下）。
• 1973年　パブロ・レコード設立。友人パブロ・ピカソがロゴをデザインしレーベル名となった。
• 1987年　パブロ・レコードをファンタジー・レコードに売却。
  
• ▶ ノーマン・グランツがプロデュースしたアルバム

アメリカの音楽プロデューサー、ソングライター、編曲家、ヴィブラフォン奏者、バンドリーダー。アート・ループが設立したばかりのスペシャルティ・レコードでプロデューサー、ソングライターに転身し、リトル・リチャードやサム・クックなどの歴史的名盤を手掛けた。ニックネームは「バンプス」。1947年、十代のクインシー・ジョーンズはガーフィールド高校の音楽仲間チャーリー・テイラーたちと「Charlie Taylor Band」を結成。後にプロのジャズ・シンガーとなるアーネスティン・アンダーソンが加入した。プロ・ミュージシャンのブラックウェルは、彼らの演奏指導とマネジメントを手掛け、バンドを「The Bumps Blackwell Junior Band」と改名。彼らに麻薬と飲酒の危険性を説き、エンターテインメント業界で活躍できるよう尽力した。その後、ブラックウェルもクインシー・ジョーンズも徴兵され兵役に就き、ブラックウェルはワシントン州兵初の黒人将校となり、第41歩兵師団のバンドリーダーとなった。

プロデュース作品

• 1955年　リトル・リチャード「Tutti Frutti」(Specialty) 全米17位・R&B2位・全英29位
• 1956年　リトル・リチャード「Ready Teddy」(Specialty) 全米44位・R&B8位
• 1956年　リトル・リチャード「Long Tall Sally」(Specialty) 全米6位・6週間R&B1位　ローリング・ストーン誌「史上最高の500曲」55位
• 1957年　リトル・リチャード「Rip It Up」(Specialty) 全米17位・R&B1位・全英30位
• 1957年　サム・クック「You Send Me」(Keen) 3週間全米1位・6週間R&B1位
• 1958年　サム・クック　1stアルバム『Sam Cooke』(Keen) 全米16位
• 1958年　サム・クック　2ndアルバム『Encore』(Keen)
• 1958年　リトル・リチャード「Good Golly, Miss Molly」(Specialty) 全米10位・R&B4位・全英8位　ローリング・ストーン誌「史上最高の500曲」92位
• 1965年　アイク&ティナ・ターナー『Live! The Ike & Tina Turner Show』(Warner) R&B8位
• 1981年　ボブ・ディラン「Shot of Love」(Columbia)

アメリカ合衆国ミシシッピ州ホームズ郡のブルース・シンガー、ギタリスト。ローリング・ストーン誌「偉大な100人のギタリスト」2011年30位。「スライドギターの王様」と呼ばれ、活気のある歌声でエレクトリック・ギターを大音量で演奏し、B.B.キング、チャック・ベリー、ジミ・ヘンドリックス、デュアン・オールマン、ブライアン・ジョーンズ、フランク・ザッパ、ジェレミー・スペンサーらに多大な影響を与えた。

• ロバート・ジョンソン、 ココモ・アーノルド、タンパ・レッドに影響を受けた。
• 自身のバックバンド「ブルーム・ダスターズ」にタンパ・レッドのバンドからリトル・ジョニー・ジョーンズ (P) とオディー・ペイン (Dr) が加入。よくサニー・ボーイ・ウィリアムソン2世と共に活動した。
• 1940年代　第二次世界大戦中　アメリカ海軍に入隊。
• 1950年代　スカウトマンのアイク・ターナーに引き抜かれ、トランペット・レコードからモダン・レコードへ移籍。ターナーはエルモアのバンドでピアノとギターを弾いた。
• 1963年　5月24日　心臓発作により45歳で他界。

Singles

• 1951年　「Dust My Broom」(Trumpet) R&B2位　ロバート・ジョンソンのカバー。
• 1953年　「I Believe」(Modern) R&B9位
• 1954年　「Standing at The Crossroads」(Modern)
• 1957年　「It Hurts Me Too」(Vee Jay)
• 1960年　「The Sky Is Crying」(Fire) R&B15位
• 1960年　「I Can't Hold Out」(Chess)
• 1960年　「Done Somebody Wrong」(Fire)
• 1961年　「Look on Yonder Wall」(Fire)
• 1965年　「Bleeding Heart」(Enjoy/Rec: 1961)　ジミ・ヘンドリックスがカバーし有名になった。
• 1965年　「It Hurts Me Too」(Sue/Rec: 1962-3) R&B25位

トルコ出身のアメリカ人音楽プロデューサー。アトランティック・レコードと1971年に自身が設立したWEAインターナショナルの役員。弟アーメット・アーティガンが設立したアトランティック・レコードに参加しチャールズ・ミンガス、ジョン・コルトレーン、レイ・チャールズ、ハービー・マンらをプロデュースした。1987年に引退。1991年にロックの殿堂入り、1995年にグラミー「評議員賞」受賞、2003年に全米サッカーの殿堂入りを果たした。
◆ プロデュース作品

• 1965年　セルジオ・メンデス『The Swinger From Rio』
• 1961年　ジョン・コルトレーン『My Favorite Things』
• 1960年　ジョン・コルトレーン『Giant Steps』
• 1957年　レイ・チャールズ『The Great Ray Charles』
• 1956年　チャールズ・ミンガス『Pithecanthropus Erectus』（直立猿人）

アメリカのユダヤ人音楽プロデューサー。アーメット・アーティガンとアトランティック・レコードを設立した。ブルース、ジャズ、ゴスペルの熱狂的ファンで10代の頃からレコードを収集していた。

• 1940年代半ば　ニューヨーク大学で歯学を学んでいた頃、ナショナル・レコードのパートタイム・プロデューサーとなり、クライド・マクファター、ビリー・エクスタイン、ビッグ・ジョー・ターナーらをプロデュース。
• 1946年　ジェリー・ブレインとジュビリー・レコード (Jubilee) 共同設立。
• 1947年　アトランティック・レコード設立。エイブラムソンが社長、アーメット・アーティガンが副社長となった。
• 1951年　「A-1 Sound Studios」設立。マディ・ウォーターズ、バリー・マニロウ、ベット・ミドラー、ジェームス・ムーディ、パティ・スミスらがレコーディングした。
• 1955年　アトコ・レコード設立（アトランティックの子会社）。コースターズとボビー・ダーリンをプロデュース。
• 1958年　株式を売却しアトランティック・レコードを退社。アーメット・アーティガンが社長に就任。
• 1958年　録音に関する特許をバービー人形で有名なマテル社に売却。マテル社はこの技術でしゃべる人形「Chatty Cathy」を開発。世界最大の玩具メーカーとなった。
• 1958年　トライアンフ・レコード (Triumph) 設立。
• 1959年　ブレイズ・レコード (Blaze) 設立。
• 1961年　フェスティバル・レコード ( Festival) 設立。
• 1964年　トミー・タッカー「Hi-Heel Sneakers」(Checker) 全米11位・全英23位　プロデュース

アメリカのジャズ・シンガー、女優。1940年–1950代に人気を博した。芸名は1925年に伝説の歌手エセル・ウォーターズが歌った「Dinah」に由来。1990年代までテレビやラジオで司会を務め、エミー賞9回、ピーボディ賞1回、ゴールデングローブ賞1回を受賞。

• テネシー州のロシア系ユダヤ人の家庭に生まれ、名門ヴァンダービルト大学で学位を取得。
• 1940年　RCAと契約。
• 1942年　「Blues In The Night」が100万枚の大ヒット。アカデミー歌曲賞ノミネート。
• 1950年　100曲を100万ドル（2023年で1270万ドル相当）で録音する契約をしたが、1960年代以降は歌手活動が低迷した。
• 1963年　建築家ドナルド・ウェクスラーに自宅の設計を依頼。2014年にレオナルド・ディカプリオが約550万ドルで購入。
• 1970年代　テレビ番組「Dinah Shore Show」でデヴィッド・ボウイとイギー・ポップが出演。

アメリカの音楽マネージャー、歌手、音楽プロデューサー。サム・クックのマネージャーとして知られ、ゴスペルとソウル・ミュージックの発展に重要な役割を果たした。10代でゴスペル・グループで歌い始めた後、エチオピアン・クラウンズ（後のインディアナポリス・クラウンズ）でプロ野球選手となった。人気ゴスペル・グループ「ピルグリム・トラベラーズ」のシンガーとなり、1947年にアート・ループが設立したスペシャルティ・レコードと契約し、同社でA&Rも担当。無名のサム・クックを発掘し、1964年にサム・クックが他界するまでマネジメントした。その後、ピルグリム・トラベラーズのシンガーだったルー・ロウルズ、ジョニー・テイラー、ビリー・プレストン、ザ・ヴァレンティノズ、ボビー・ブランド、ジュニア・パーカー、ボビー・ウーマック、ソロモン・バーク、リトル・リチャードなどマネジメント、レコーディング、プロデュースを手掛けた。

アメリカのジャンプブルース、R&B、ロックンロールの歌手。ユーモラスで明るい楽曲で、ラッキー・ミリンダーやイリノイ・ジャケーのバンドの歌手として人気を博し、ソロを含め1946年から1952年に15曲のトップ10を送り出した。「Good Rocking Tonight」(1947) はロックンロールの先駆けとして知られている。2015年、初日のセールスだけで1,200万本を売り上げたビデオゲーム『Fallout 4』に「Grandma Plays The Numbers」(1949) が収録され、新しい世代に広く知れ渡った。

• 1945年　Lucky Millinder and His Orchestra「Who Threw The Whiskey In The Well」全米7位・R&B 1位
• 1946年　Illinois Jacquet and His All-Stars「Wynonie's Blues」R&B 3位
• 1946年　Johnny Alston & His All Stars「Playful Baby」R&B 2位
• 1948年　「Good Rocking Tonight」R&B 1位
• 1948年　「Lollipop Mama」R&B 8位
• 1948年　「Grandma Plays The Numbers」R&B 7位
• 1949年　「I Feel That Old Age Coming On」R&B 10位
• 1949年　「Drinkin' Wine, Spo-Dee-O-Dee」R&B 4位
• 1949年　「All She Wants to Do Is Rock」R&B 1位
• 1949年　「I Want My Fanny Brow」R&B 10位
• 1950年　「Sittin' on It All the Time」R&B 3位
• 1950年　「I Like My Baby's Pudding」R&B 5位
• 1950年　「Good Morning Judge」R&B 6位
• 1950年　「Oh Babe!」R&B 7位
• 1951年　「Bloodshot Eyes」R&B 6位
• 1952年　「Lovin' Machine」R&B 5位

ミシシッピ州のブルースマン、作詞家、編曲家、音楽プロデューサー。マディ・ウォーターズと共に戦後シカゴブルースの重要人物。

• 1937年　アマチュアボクシングのヘビー級選手権で優勝。プロに転身しジョー・ルイスのスパーリングパートナーを務めたりしたが、金銭トラブルでボクシングをやめた。
• ブルースと出会いチェス・レコードと契約。
• 1954年　作詞作曲した「Hoochie Coochie Man」がマディ・ウォーターズが歌い大ヒット。ハウリン・ウルフ、リトル・ウォルター、ボ・ディドリーらがディクスンの楽曲を演奏した。
• 1964年　ローリング・ストーンズ「Little Red Rooster」全英1位　ディクソンのカバー
• 1977年　チェスの音楽出版社アークミュージックからの少額印税に不満を持ったディクソンとマディ・ウォーターズは同社を訴え、和解金で音楽出版社フーチー・クーチー・ミュージックを設立。
• 1987年　レッド・ツェッペリン「Bring It On Home」で楽曲、「Whole Lotta Love」で歌詞が無断使用されたと訴えた金銭和解。晩年はブルース・ヘブン財団を設立し、過去に搾取されたブルースマンの印税を確保する活動を行った。

アメリカのギタリスト・発明家・マルチ楽器奏者。ギブソン社初のソリッドボディーのエレクトリック・ギター「レスポール」の発明者。

• 1927年　12歳　ワイヤーハンガーを使ってハーモニカホルダーを発明。
• 1928年　13歳　カントリー・ミュージックのセミプロ・ギタリストとして活動。
• 1941年　エレキギター「ログ」製作
• 1946年　ログのアイディアをギブソン社に持ち込んだが一蹴される。
• 1948年　「Lover/Brazil」リリース。世界初のオーバーダビングレコーディング
• 1949年　メリー・フォードと3度目の結婚。
• 1951年　メリー・フォード&レス・ポール「How High The Moon」全米1位
• 1952年　ギブソン社初のソリッドギター「レスポール」発売。
• 1952年　アンペックスからレスが開発した世界初の8トラック・テープレコーダー発売。
• 1962年　ギブソン社との契約が切れる。人気が低迷しメリーと離婚。
• 1970年　友人の悪戯で鼓膜が破裂し1974年に復帰。
• 1976年　チェット・アトキンス&レス・ポール『Chester & Lester』第19回グラミー賞「最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞」受賞。
• 2005年　レス・ポール&フレンズ『レス・ポール・トリビュート』リリース。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジョー・ペリー、ビリー・ギボンズ、ピーター・フランプトン、スティーヴ・ルカサー、キース・リチャーズ、スティング、リッチー・サンボラ、リック・デリンジャーらが参加。

アメリカの小説家。1950年代のビート・ジェネレーションを代表する作家の一人。セントルイスの富豪の御曹司でジャンキー、ゲイ。ローリー・アンダーソンやカート・コバーンらが彼に心酔した。

• 1932年　ハーバード大学に入学。
• 1936年　卒業後、コロンビアとハーバード両大学院で人類学などを受講。旅先のウィーンで医学校に入学。知り合ったユダヤ人女性と偽装結婚し、彼女のアメリカへの国外逃亡に協力。
• 1939年　恋する男性に好印象を与えようと左手小指の最後の関節を故意に切断。
• 1942年　アメリカ陸軍に入隊したが約5カ月後に除隊。
• 1944年　バロウズとジャック・ケルアック (1922–1969, 47) は友人ルシアン・カーが起こした殺人事件を隠蔽し逮捕されたが、父が保釈金を支払った。
• 1945年　ジョーン・フォルマーと同棲開始。
• 1946年　麻薬処方箋の偽造で逮捕。
• 1947年　ウィリアム・S・バロウズ・ジュニア誕生（1981年33歳で他界）。
• 1951年　メキシコで酔っぱらってウィリアム・テルをまねて誤射し、妻ジョーンが死亡（真相不明）。米国に逃亡し2年間の執行猶予付きの判決を受けた。
• 1953年　デビュー作『ジャンキー』発表。アメリカ文学界の反響は皆無。
• 1953年　モロッコに移住。15年以上浸ったドラッグと決別姿勢。
• 1959年　アレン・ギンズバーグ (1926–1997, 70) らの手助けにより小説『裸のランチ』発表。アメリカ政府から発禁処分。これが話題となり実験小説の雄となった。

トリビア

• ビートルズ『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967) カバーアートの2列目真ん中（26番）に登場。
• フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか？』が映画化される際、関係者がたまたま手にしたバロウズの著作『ブレードランナー』が映画タイトルとなった（内容は全く無関係）。

アメリカの伝説的なブルースシンガー・ギタリスト・ソングライター。レコーディングキャリアはわずか7か月であったが「デルタブルースの巨匠」「20世紀で最も影響力のあるミュージシャン」の一人として認められている。ローリング・ストーン誌「偉大な100人のギタリスト」2011年71位。

• 1911年　5月8日　ミシシッピ州ヘーゼルハースト生まれ。父親は裕福な地主・家具職人チャールズ・ドッズ・ジュニア、母親はジュリア・ドッズ。ふたりは10人の子供を授かった。
• 1913年　父の女性問題でテネシー州メンフィスに移住。父は身を隠すためチャールズ・スペンサーと名乗った。
• 1920年　テネシー州ロビンソンビルへ移住。充実した教育と都会的な環境は同時代のブルースマンと一線を画し、この頃からロバートはハーモニカや口琴が上手かったという。
• 1927年　母から実父ノア・ジョンソンの存在を告白され「ロバート・スペンサー」から「ロバート・ジョンソン」と名乗るようになった。
• 1929年　14歳のヴァージニア・トラヴィスと結婚。
• 1930年　ヴァージニアが出産時に子供と死去。ヴァージニアの親族はブルース研究家マック・マコーミックに「ロバートが世俗的な悪魔の歌（ブルース）を歌った罰」と語ったという。当時、厳格な黒人家庭ではゴスペルこそ神に捧げる音楽だった。
• 1930年　この頃、ロビンソンビルに引っ越してきたサン・ハウス (1902–1988) と知り合った。数年後、ロビンソンビルに帰ってきたロバートのギターが格段に上達していたことに驚いたという。
• 1931年　ミシシッピ州ボーリガードでアイク・ジマーマン (1907–1967) にギターを師事し、ジマーマンの家族と1年ほど暮らした。
  ジマーマンの家族によると「Ramblin' On My Mind」など、いくつかの曲はロバートが滞在する前にジマーマンが書き、「Dust My Broom」や「Come On In My Kitchen」などはロバートとジマーマンの共作であるという。
• 1932年　ミシシッピ州を巡業。
• 1936年　ジョニー・シャインズ (1915–1992) を伴ってシカゴ、ルイビル、ニューヨーク、インディアナポリス、カナダに巡業。
• 1936年　ミシシッピ州ジャクソンのレコード店オーナー・タレントスカウト H.C. Speir はロバートの演奏をテスト録音し、ARCレコードのタレントスカウト Ernie Oertle へ渡した。Oertle は録音を気に入り、ロバートにテキサス州サンアントニオでのレコーディングセッションに誘った。
• 1936年　11月22日　ロバートはレコーディング前日にお祭り騒ぎのサンアントニオに到着。路上演奏をしようとしたところ警察官からひどい暴行を受け、ギターは破壊された上に逮捕された。ARCレコードのプロデューサー、ドン・ロー (1902–1982) は警察署に行きどうにかロバートを連れ戻した。
• 1936年　11月23日　ドン・ローとレコーディング・エンジニアのアート・サザリーは、ガンターホテル 414号室を仮設スタジオにし、8曲13テイクを録音した。
• 1936年　11月26日　1曲を録音。この日は忙しく、チャック・ワゴン・ギャング、メキシコの「フランシスコ・モンタルボ & アンドレス・ベルランガ」(Francisco Montalvo Y Andrés Berlanga)、その間にロバートの録音が行われた。
• 1936年　11月27日　7曲を録音。ロバートは1曲あたり約25ドルの報酬を受け取った。当時、著作権使用料の支払いは、黒人ミュージシャンと白人所有のレコード会社間の契約にはなかった。
• 1937年　3月　ヴォーカリオン・レコードより「Terraplane Blues」「Kind Hearted Woman Blues」リリース。売れ行き好調で6月にレコーディング決定。
• 1937年　6月19日・20日　ダラスのスタジオで13曲録音。ロバートが生涯録音した楽曲は合計29曲（59テイク・現存42テイク）のみ。
• 1938年　8月16日　27歳で死去。諸説あるが死因は不明。大物プロデューサーのジョン・ハモンド (1910–1987) は「From Spirituals To Swing」（1938年12月23日・24日）に出演してもらおうとドン・ローにロバートのブッキングを依頼していたところだった。ハモンドは代役にビッグ・ビル・ブルーンジーを迎え、追悼としてステージからロバートのレコードを2枚再生した。ロバートはグリーンウッドの町はずれにあるリトル・ザイオン・バプティスト教会の墓地に埋葬された。
• 1961年　コロムビア・レコードより『King Of The Delta Blues Singers』リリース。プロデューサー：Frank Driggs
• 1998年　ミシシッピ州最高裁判所は、元トラック運転手のクロード・ジョンソンがロバートの息子で唯一の相続人であると判決を下し、クロードは100万ドルを超える印税を受け取った。
• 2002年　ロバート・ジョンソン・ブルース博物館が孫スティーブン ジョンソンによって設立。

1936年11月23日 月

1. Kind Hearted Woman Blues (Take 1)
2. Kind Hearted Woman Blues (Take 2)
3. I Believe I'll Dust My Broom
4. Sweet Home Chicago
5. Ramblin' On My Mind (Take 1)
6. Ramblin' On My Mind (Take 2)
7. When You Got a Good Friend (Take 1)
8. When You Got a Good Friend (Take 2)
9. Come On In My Kitchen (Take 1)
10. Come On In My Kitchen (Take 2)
11. Terraplane Blues
12. Phonograph Blues (Take 1)
13. Phonograph Blues (Take 2)

1936年11月26日 木

1. 32-20 Blues

1936年11月27日 金

1. They're Red Hot
2. Dead Shrimp Blues
3. Cross Road Blues (Take 1)
4. Cross Road Blues (Take 2)
5. Walkin' Blues
6. Last Fair Deal Gone Down
7. Preachin' Blues (Up Jumped The Devil)
8. If I Had Possession Over Judgement Day

1937年6月19日 土

1. Stones In My Passway
2. I'm A Steady Rollin' Man
3. From Four Until Late

1937年6月20日 日

1. Hellhound On My Trail
2. Little Queen Of Spades (Take 1)
3. Little Queen Of Spades (Take 2)
4. Malted Milk
5. Drunken Hearted Man (Take 1)
6. Drunken Hearted Man (Take 2)
7. Me and Devil Blues (Take 1)
8. Me and Devil Blues(Take 2)
9. Stop Breakin’ Down Blues (Take 1)
10. Stop Breakin' Down Blues (Take 2)
11. Travelin Riverside Blues
12. Honeymoon Blues
13. Love In Vain (Take 1)
14. Love In Vain (Take 2)
15. Milkcow's Calf Blues (Take 1)
16. Milkcow's Calf Blues (Take 2)

アメリカのプロデューサー。黒人音楽をアメリカの主流にした先駆者。サヴォイレコード、キングレコード、チェスレコードで大役を果たし、エタ・ジェームス、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、エロル・ガーナー、デクスター・ゴードン、サム・クック、ジェームス・ブラウンらブルース、ジャズ、R&Bのアーティストをプロデュースした。

プロデュース作品

• 1962年　ボ・ディドリー『Bo Diddley』
• 1962年　ハウリン・ウルフ『Howlin' Wolf』
• 1962年　マディ・ウォーターズ『Folk Singer』
• 1964年　エタ・ジェームス『Etta James Rocks The House』
• 1976年　エロル・ガーナー『The Elf』

キューバ・ハバナ出身のアフロ・キューバン・ジャズのサックス、トランペット奏者。キューバ音楽をニューヨークのジャズ界に持ち込んだ一人。幼少期にクラリネットを習い、神童として11歳でハバナ交響楽団に招かれた。
グラミー賞ノミネート 2回

• ジョージ・ガーシュイン「Rhapsody In Blue」を演奏していたサックス奏者フランキー・トランバウアーやルイ・アームストロングに刺激を受け、ジャズ・ミュージシャンとなった。
• 1938年　1940年までキャブ・キャロウェイの楽団に参加。キャロウェイを説得してトランペット奏者ディジー・ガレスピーを雇わせた。
• 1940年　マチートが結成したラテン・バンド「アフロ・キューバンズ」の音楽監督に就任。マンボなどのキューバ音楽とジャズを融合し、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、ティト プエンテらと共演した。

アメリカの大物音楽プロデューサー。ベニー・グッドマン、ビリー・ホリデイ、アレサ・フランクリン、ジョージ・ベンソン、ボブ・ディラン、レナード・コーエン、ブルース・スプリングスティーンらを成功させた。息子はブルース・シンガーのジョン・ハモンド・ジュニア。

See Also

• ジョン・サイモン (1941–)
• ボブ・ジョンストン(1932–2015, 83)
• クライヴ・デイヴィス (1932–)
• トム・ウィルソン (1931–1978, 47)
• テオ・マセロ (1925–2008, 82)
• アーヴィング・タウンゼント (1920–1981, 61)
• ジョージ・アヴァキアン (1919–2017, 98)

アメリカのR&Bのバンドリーダー。楽譜の読み書きや演奏もできなかったが、ショーマンシップと音楽的センスでR&B最大のビッグバンドを成功に導いた。1944年から1945年まで大人気歌手ワイノニー・ハリス（1946年から1952年までに15曲がトップ10）が在籍した。1947年に無名時代のレイ・チャールズがピアノのオーディションを受けに来たが落ちた。

• 1942年　「When The Lights Go On Again」(Decca) 全米14位・R&B 1位　ヴォーン・モンローのカバーでディジー・ガレスピー参加。
• 1942年　「Apollo Jump」(Decca) R&B 1位
• 1943年　「Sweet Slumber」(Decca) 全米15位・R&B 1位
• 1945年　「Who Threw The Whiskey In The Well」(Decca) 全米7位・8週間R&B 1位　Vo: Wynonie Harris
• 1951年　「I'm Waiting Just for You」(King) 全米19位・R&B 2位