日本のミュージシャン

日本のジャズ草創期を代表する女性ヴォーカリスト。鹿児島市に生まれ。ジャズ評論家・野川香文の紹介で淡谷のり子に師事。テイチク・レコードの専属歌手となり流行歌を歌い、35年から上海へ。帰国後、57年「水島早苗ヴォーカル研究所」設立。マーサ三宅、金子晴美、峰純子、佐良直美、前野曜子、伊集加代、上條恒彦など多くの歌手を育てた。75年『You've Got a Friend』リリース。

愛媛県大洲市出身の歌手・作曲家。服部良一、ディック・ミネとともにアメリカのポピュラーソングを戦前期の日本に広め、和製ポップスの基礎を築いた。三文オペラ「マック・ザ・ナイフ」を歌って脚光を浴び山田耕筰にスカウトされ、徳山璉のライバルとして日本コロムビアからデビュー。34年、「山の人気者」が大ヒットし、さまざまなヒットソングを放った。戦後は歌手活動を引退し当時の人気歌手だった江利チエミ、松島詩子、若原一郎、三橋美智也、春日八郎らへ楽曲を提供し続けた。

日本流行歌創成期にヒット多数。テイチクの立役者。

58年、『スイングジャーナル』で連載開始。フランク・ザッパなども評論し若者に植草ブーム到来。

「別れのブルース」「東京ブギウギ」「青い山脈」「銀座カンカン娘」が大ヒット。和製ポップス史の重要人物。

37年「別れのブルース」（藤浦洸／服部良一）100万枚超の大ヒット。「ブルースの女王」と呼ばれ日本のジャズ草創期を代表する女性ヴォーカリスト水島早苗が師事した。

ISCM入選作品の日本人最多記録保持者。オリヴィエ・メシアン、ピエール・ブーレーズ、ジョン・ケージに影響を与えた。日本現代音楽協会委員長を歴任。

美空ひばりの師匠で「芸能界の育ての親」37年「あきれたぼういず」結成。

47年、並木路子「リンゴの唄」（作詞：サトウハチロー）が大ヒット。高峰三枝子、美空ひばり、島倉千代子らへ楽曲提供した人気作曲家。

33年、松平晃「サーカスの唄」が大ヒットし人気作曲家に。服部良一らと「日本レコード大賞」創設。

33年『東京音頭』が大ヒット。米国やブラジルの日系人からも大人気を博した。

日本の喜劇王。和製ジャズの流行歌でヒット曲多数。

浪曲の興行で成功し力道山らと日本プロレス設立した興行界のドン。

日本のジャズ評論の草分け。30年代初頭、『時事新報』で大井蛇津郎（「大いにジャズろう」のもじり）のペンネームでジャズ評論を開始。50年代後半に『ミュージック・ライフ』の執筆者となりジャズの普及に尽力。訳詞・作詞・レコードの企画制作も手がけ、作曲家の服部良一と組み、淡谷のり子「雨のブルース」笠置シヅ子「センチメンタル・ダイナ」などを作詞した。日本のジャズ草創期を代表する女性ヴォーカリスト水島早苗は野川の紹介で淡谷に師事。

徳山璉（たまき）は、戦前から戦中に活躍した日本の声楽家（バリトン）・流行歌手・俳優。愛称は「徳さん」で神奈川県藤沢市出身。流行歌手として日本で初めて大スターになった佐藤千夜子のピアノ伴奏をした縁で、30年ビクターから「叩け太鼓」で流行歌手としてデビュー。翌年、「侍ニッポン」が大ヒット。古川ロッパと共演しコミックソングも残した。息子はジャズピアニストの徳山陽。坂本龍一は妻・寿子の音楽教室の生徒だった。

マルフクレコードを創業。「琉球民謡の祖」

31年、松平晃「忘られぬ花」が大ヒット。作曲数4000曲以上。

「うれしいひなまつり」や戦後ヒット曲第1号「リンゴの唄」、「悲しくてやりきれない」など作詞。

57年、フランク永井「有楽町で逢いましょう」「東京ナイト・クラブ」などヒット曲多数。

『5つのお話』『夜の思想』でワインガルトナー賞優等賞を受賞。戦後に反戦的な作品を残した。

47年「港が見える丘」などヒットを放ちビクターを復興。息子は作詞家の山上路夫。