1917年6月16日 – 2009年10月7日 92歳
アーヴィング・ペンはアメリカの世界的写真家。ロシア系ユダヤ人の家庭に生まれ、『VOGUE』やイッセイ・ミヤケ、クリニークなどの撮影が有名。弟は映画監督のアーサー・ペン (1922–2010, 88)。

1934年から4年間フィラデルフィア美術学校で天才アレクセイ・ブロドヴィッチ (1898–1971, 73) のもとで絵画・グラフィック・工芸を学んだ。在学中、ブロドヴィッチがアートディレクターを務めていた『Harper's BAZAAR』で絵が掲載され、卒業後はフリーランスのデザイナーを経て、1940年にブロドヴィッチのスタジオで1年間アートディレクターとして在籍した。

その後、メキシコと米国各地で絵を描いたり写真を撮ったりして1年間を過ごし、『VOGUE』のレイアウトを担当。同誌のアートディレクター、アレクサンダー・リバーマン (1912–1999, 87) から写真撮影を勧められ、1943年10月号の表紙を飾った。

1944年、ペンはアメリカ野戦奉仕団に志願し、ヨーロッパやインドで医療活動と撮影を行い、1945年11月にニューヨークへ戻った。1950年、ファッションモデルのリサ・フォンサグリーヴス (1911–1992, 80) と結婚し、トム・ペン(アーヴィング・ペン財団理事長)を授かった。2009年10月7日、マンハッタンの自宅で92歳で他界した。

Robert Capa by Ruth Orkin, c. 1960

1913年10月22日 – 1954年5月25日 40歳
ロバート・キャパはハンガリー・ブダペスト出身のユダヤ人。本名フリードマン・エンドレ (Friedmann Endre)。スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線、第一次中東戦争、第一次インドシナ戦争の5つの戦争を取材した20世紀を代表する戦場カメラマン・報道写真家。

アーネスト・ヘミングウェイ (1899–1961, 61)、スタインベック (1902–1968, 66)、ピカソ (1881–1973, 91) らと交友し女優イングリッド・バーグマン (1915–1982, 67) とは恋仲。六本木の老舗イタリアン「キャンティ」のオーナー川添浩史 (1913–1970, 66) はソルボンヌ大学在学中にキャパと出会い、生涯交友した。弟のコーネル・キャパ (1918–2008, 90) もマグナム・フォトに参画し報道写真家として活動した。

『LIFE』誌1937年7月12日号に「崩れ落ちる兵士」が転載され、22歳だった無名のキャパは一躍有名になった。実際には演習中を撮影したもので兵士は死んでおらず、撮影者もキャパではなく恋人の報道写真家ゲルダ・タロー (1910–1937, 27) であると指摘された。1939年にアメリカに移り翌年に永住権を取得。1954年5月25日、フランス軍に同行取材中、ベトナムで地雷に抵触し他界した。
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