1962年、ラルフ・ギンズバーグ × ハーブ・ルバリンの黄金コンビによって創刊された『EROS』。
センセーショナルな内容から、たった4号で廃刊に追い込まれた伝説的な雑誌だ。その後、ギンズバーグは裁判にかけられ、敗訴するという始末。その様子は『EROS on
Trial』という本にまとめられ、編集中だった第5号の内容の一部は、後に『fact:』に掲載された。
『EROS』の中でも一番人気は、マリリン・モンローが表紙を飾った第3号。バート・スタ
ーン(Bert
Stern)による撮影で、モンローの最後のスタジオ撮影となった。ちなみに「×」マークがつけられた真は、モンロー自身がダメ出ししたもの。この撮影でモンローの美しさ、まぶしさを捉え切れていないと感じたスタインは、
後に『AVANT GARDE』No.2で、サイケデリックなシルクスクリーンで発表している。
全号ハードカバーで、雑誌というよりは書籍。ハーブ・ルバリンによるヴィジュアルは、今なお色あせていない。 |
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■アートディレクター |
Herb Lubalin |
■編集長 |
Ralph Ginsburg |
■創 刊 |
1962年 全4号 |
■関連誌 |
Fact:
Avant-Garde |
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